2013年10月20日日曜日

マレーシア首相からの強いメッセージ「合意の期限には縛られない」

2013年10月9日
TPP協定、年内合意の目標
MUSTAPHAKAMIL記者(ニュー・ストレーツ・タイムズ)

マレーシア首相からの強いメッセージ「合意の期限には縛られない」「われわれは、やみくもに要求に従いつもりはない」とナジブ首相は語った。

(バリ発)環太平洋戦略的経済連携協定(TPPA)交渉中の12カ国のリーダーたちは昨日会合において、協定結着の作業目標を年末とすることで同意した。
しかし、Datuk Seri Najib Razak首相はこの期限は確定ではないと語った。
「このスケジュールは、最善を尽くす努力目標である」と昨日、同地で開催されたアジア・太平洋経済協力(APEC)首脳会議の最後に述べた。

TPPA交渉は、APECの年次会合の合間に開催されている。
「期限を延長すべき理由がある場合は、われわれは延長を求めるつもりだ。われわれは、やみくもに他の参加国による要求に従うつもりはない」
「私は(昨日)午後の会議で、マレーシアにはTPPAの条項の一部に対する強い懸念があると明確に伝えた。われわれは、われわれの国益を決して犠牲にするつもりはない」、とナジブ首相は語った。

TPPAは、アジア・太平洋地域に広く自由貿易圏を確立しようとするもので、この協定の交渉にあたっている12カ国は、協定の包括的範囲と高い水準に同意する用意のある他の国々にも門戸を開いている。

TPPAには、旧来の自由貿易分野だけでなく、マレーシアにとって新たな分野である競争、労働、環境、政府調達、国有企業、知的財産権などの分野も含まれている。

TPPAが実現すれば、人口8億人、国民総生産(GDP)の合計額27.5兆米ドル(87.8兆マレーシア・リンギット)の市場が生まれることになり、人口2950万人、GDP3000億米ドルのマレーシアの市場をはるかに超えることになる。

協定は、マレーシアだけでなく、ほとんどの参加国で強い反対にあっている。
ナジブ首相は「われわれは、貿易と投資については争点にしていない」と言う。

「しかし、TPPAには、国内政策を決定する際のわれわれの主権に影響を及ぼす条項を含まれている。私はこのことについて会合で説明し、他の首脳からも理解を得た。年内の決着は、協定締結の最終期限ではない」。

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